316 / DECEMBER

ステージで演奏する自分の音が客席にどう聞こえているのか？　自分の耳でそれを確かめることは「分身の術」でも身に付けない限り不可能だが、プロの演奏家はそれでも自分の音を客観的にチェックすべくいろいろな努力を重ねている。前号の木管編につづき金管編。

サリドマイドの薬害により腕が極端に短く指が３本ずつしかないという障碍を持って生まれた。にもかかわらずホルンの腕は超一流、ソロＣＤもリリースしている。パラリンピックでは数多くのメダルを獲得。しかも本業は法律家。

日常的に大音量にさらされるオーケストラ奏者に難聴を訴える人が多い……そんな話をよく耳にする。現実に耳栓をポケットに忍ばせて演奏したり打楽器の前に遮音板を置くなどの光景は当たり前のようになって来た。音楽家にとって深刻な難聴の問題を専門医はどう見るのか？　音楽家の難聴問題に詳しい加我君孝医師に聞いてみた。

仕掛けを変えることなく簡単に好みの音を選べるのが「樽」。様々な木や形が個性的な音の違いを生むこの世界はもっともっと注目されてよい！

ヨーロッパなどで「ポストホルン」として売られている楽器の９割以上がポストホルンではないと知ったら皆さんはどう思われるだろうか？　信じられないかもしれないが、これは事実なのである。

オーケストラの旗揚げと指揮、録音プロデュースなどフルートだけに留まりそうにない瀬尾さんの新しいプロジェクトについて聞く。

フレージングやリズムはもちろん、すべてのハーモニーのバランスまで完璧に調整しようとする緻密なアンサンブルへのこだわり、「ため」や「ゆらぎ」を駆使する独特なメロディーの「歌いまわし」などユニークな演奏スタイルを持つ岡山大学交響楽団の練習方式を紹介する。

国内外の200社を超える楽器メーカーが出展し11月１日から４日まで横浜みなとみらいにあるパシフィコ横浜で開催された楽器フェア。このイベントに合わせてお披露目された新製品など各社ブースで目に付いた楽器やアクセサリーをご紹介。

倍音を自由にコントロールできるようになると、フラジオやグリッサンド、重音などへ格段にアプローチし易くなる。また倍音のコントロールの練習は、音色や音程の安定、ソルフェージュ能力の向上にも役立つ。

往時最高のコルネット・プレイヤーとして一世を風靡した伝説的名手。吹奏楽の指揮者、編曲者、作曲家としても知られ、彼が遺した４冊のコルネット教本は今もなお必須の「定本」として全世界で使われている。

連載6：ナイディック＆大島クラリネット講座／アンブシュアの仕上げの二つの練習
連載12：吉野和孝の金管Vintageの知恵袋／ハリー・グランツ
連載16：ロジャー・ボボの考えるテューバ／フリクション
連載80：平野公崇の多事奏音／えびたい
連載60：DAIROの「白バリ」道中記／ブラザー・トムに似た人
連載44：ジョナサン・ハミルの楽隊英会話入門／「The Green Room !」
連載48：吉井瑞穂のヨーロッパ通信／初めてのニューヨーク
連載42：中川英二郎のトロンボーンアルバム／侍BRASS事始め-後編
連載39：水本真聡のヴィンテージなお店から／「敷居が低い店」はイイけれど…続編
スクランブル／XOトロンボーンクァルテット

ピッコロチューバ
ヤマハ・カスタム・トランペット　YTR-850
「ショットベル」頭部管

木幡一誠の今月のＣＤ

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