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バックナンバーのご案内

327 / NOVEMBER

2008年11月号

トランペット席から見たウィーンフィルの伝統:H.P.シュー/これはビックリ、モンゴルのクラリネット「エヴェル・ブレー」/ジパング10年!ぶっちぎりロングランの秘密/シアトル響首席テューバ:クリストファー・オルカ/末政圭志:在独オーボエ生活30年のメッセージ/音楽修辞学で演奏を豊かにする:淡野弓子/シュヴェンク&セゲルケModel1000の秘密を解き明かす/国際ホルンシンポジウム/ポーランドから吹く新しいクラリネットの風:ヤンJ.ボクン/パキート・デ・リヴェラの衝撃/他

2008年10月20日発売 ¥743(税抜き)

特集

ウィーンフィル首席トランペット奏者が語る
トランペット席から見たウィーンフィルの伝統
ハンス・ペーター・シュー

名門ウィーンフィルの首席トランペット奏者ハンス・ペーター・シューは、今年で入団30年目のベテラン。保守的なベーム時代から、各国の最先端の指揮者を呼ぶようになった現在に至るまでのウィーンフィルの流れを体験してきた氏に、マエストロたちとのエピソードや楽器の話をきいた。意外にも、雑誌のインタビューは今回が初めてだそうで、トップクラスのマエストロたちを特等席で眺めてきた氏ならではの興味深い話は必読!

超人気トロンボーンカルテット
ジパング10年! ぶっちぎりロングランの秘密
20年を目途にスタートし「まだ折り返し地点」……

すみだトリフォニーホール大ホールで1300人の聴衆を前に華々しいデビューを飾り、その後4回のリサイタルとも大ホールを満員にし、リリースしたアルバムはすでに6枚。管楽器のアンサンブルとしては異例の人気を保ちつづけるジパングの4人に、今までの10年を振り返ってもらった。

面白管楽器発見!
モンゴルのクラリネット「エヴェル・ブレー」
伝統の角笛を継承しモンゴル音楽で大活躍!

形はちょっとグロテスクなキー付き角笛風。一見して歴史に埋もれた西洋管楽器かと思わせるが、なんとモンゴルで第二次大戦後に誕生し、今でも大活躍しているという愛すべき楽器。日本でただ一人この楽器を演奏し、モンゴル音楽を研究する東京外語大学の青木隆紘さんが紹介する。

シアトル交響楽団首席テューバ奏者
クリストファー・オルカ
ディズニーバンドからオーケストラに入れた理由

昼はディズニーワールドのバンドで働きながら夜に大学に通い、プロを夢見て練習を続けた結果、いまでは全米屈指のテュービストの一人といわれる名手に……。その氏が語る「優れた音楽家とそうでない音楽家との違い」は、「退屈な練習を好んでやれるかどうか」だという。

「人間は2拍子、神は3拍子」
音楽修辞学で演奏を豊かにする
淡野弓子さんに聞く

楽器で「歌う」と言ってもどう歌ったらいいかは難しい。しかしバロック期の作品を探求すると、音符は修辞学の原則に従って書かれており、それぞれの音型に意味があることが分かると言う。声楽家で指揮者の淡野弓子さんに、モーツァルトを例にして音型から読み取れる意味などを具体的にうかがった。

ギターやハープとのデュオで新レパートリーを開拓
ポーランドから吹く新しいクラリネットの風
Ricoリード・インタビュー:ヤン・ヤクブ・ボクン

8月末にパルテノン多摩で開かれた「クラフェス08東京・多摩」にゲスト出演。知られざる小品やラテン音楽を軽妙に演奏し喝采を博したボクン氏に、ユニークなレパートリーとの出会いとリードとの付き合い方を聞いた。

ブレーマーハーフェン市立歌劇場管弦楽団首席オーボエ奏者
在独オーボエ生活30年のメッセージ
末政圭志さん
インタビュー:一噌幸弘

京都市立芸大からドイツのデトモルト北西音楽アカデミーに留学し、ヴィンシャーマンに師事。以来、在独オーボエ生活30年を数え、演奏だけでなく当地の文化行政でも活躍する末政さんに、ヴィンシャーマンの面白い思い出話や留学生へのアドバイスなどをうかがった。

新連載・第3回
アーノルド・ジェイコブスはかく語りき
伝説のテュービストのアイデアを編纂

ほぼ70年以上にわたり何千人もの生徒を教えた元シカゴ響の伝説のテュービスト、アーノルド・ジェイコブス。多くのミュージシャンが恩恵を受けた彼のアイデアと、そのヴァリエーションをトピックごとに書き記した注目の連載がスタートした。

シュヴェンク&セゲルケ Model 1000
クラリネットNEWモデル対談:J.セゲルケ×石森智哉

ドイツのハンドメイド・クラリネット工房シュヴェンク&セゲルケが開発し、プロたちの間で話題を呼んでいるベーム式クラリネット「モデル1000」は、古典クラリネットやドイツクラリネットの長所をふんだんに生かした次世代型のクラリネット。その秘密を、製作者のセゲルケ氏に聞く。

第40回国際ホルンシンポジウム
デンバーで開催された進取の精神に溢れたホルンの祭典

「新しいものに目を向け創造しようという精神があらゆる部分に反映されていた」という今回の国際ホルンシンポジウム。世界の名手たちのコンサートやクリニックの模様を世川望さんがリポート。

和楽器インタビューシリーズ㈬
能管とその魅力
西洋音楽的には捉えきれない不思議な笛の魅力(後編その1)
インタビュー:一噌幸弘

音程を破壊し、簡素化、象徴化を極端に進めた音楽を奏でる能管。この不思議な楽器は、西洋音楽的な理解では捉え切れない不思議な魅力を発散する。

トピックス

ジャズとクラシックの双方で活躍するキューバ出身の国際的クラリネット奏者
パキート・デリヴェラ

連載・コラム

マスタークラス最前線/アンリ&津堅トランペットセミナー
ナイディック&大島クラリネット講座/循環呼吸
岡島征輝の「アラブでTUBA」/ラマダーンの時期に考えたこと
吉野和孝の金管Vintageの知恵袋/ルブラン
ロジャー・ボボの考えるテューバ/トリック
平野公崇の多事奏音/県民性
吉井瑞穂のヨーロッパ通信/エッセイについてのエッセイ
DAIROの「白バリ」道中記/駅 
中川英二郎のトロンボーンアルバム/兄・幸太郎の「才能=運」 
スクランブル/オーボエ宮村和宏の「B→C」 

PRODUCTS

リグータの入門オーボエ
ヨーゼフ・オーボエ「VA-1」「A-1」

CD評

木幡一誠の今月のCD

その他

ニューズフラッシュ  コンサートガイド  編集子の雑談室

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