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バックナンバーのご案内

325 / SEPTEMBER

2008年9月号

バーチのホルンは一代限りの芸:松原千代繁/R.ブラトコヴィッチ:ペンデレツキのホルン協奏曲を日本初演/J=Y.フルモー:時代はネオロマンティックへ/ベネズエラの音楽教育が生んだトランペットのスター:フランシスコ・フローレス/新連載:A.ジェイコブスはかく語りき/エリック・オビエ:フランス近代トランペット作品を語る/オーボエ真田伊都子/能管とその魅力/ダニエル・マツカワ:ヴァルター・ファゴットとの出会い/巨大東京フィル打楽器大集合/カルテット・スピリタス/他

2008年8月20日発売 ¥743(税抜き)

特集

追悼:ホルン、千葉馨
バーチのホルンは一代限りの「芸」
人間もホルンも「美学」の人だった……by松原千代繁

NHK交響楽団首席ホルンとして35年間在籍。イギリスでデニス・ブレインに師事し、カラヤンにベルリンフィル入団を誘われたこともある“バーチ”こと千葉馨さんが、去る6月21日に亡くなった。享年80歳。多くのホルニストの記憶に残る千葉さんの想い出を、高校生の頃から長きにわたり親交の深かった松原千代繁氏に語っていただいた。松原氏は、自身もホルン奏者として日本フィルと新日本フィルに計18年間在籍し、その後新日本フィルのマネージメントに携わるなかで千葉馨氏と音楽的・人間的な接点は多かった。

新連載・第1回
アーノルド・ジェイコブスはかく語りき
伝説のテュービストのアイデアを編纂

ほぼ70年以上にわたり何千人もの生徒を教えた元シカゴ響の伝説のテュービスト、アーノルド・ジェイコブス。多くのミュージシャンが恩恵を受けた彼のアイデアと、そのヴァリエーションをトピックごとに書き記した注目の連載がスタートする。

ホルン奏者
ラドヴァン・ブラトコヴィッチ
ペンデレツキのホルン協奏曲を日本初演!

ホルンの世界的ソロイスト、ラドヴァン・ブラトコヴィッチが、ペンデレツキが彼のために書いた新作のホルン協奏曲《ヴィンターライゼ(冬の旅)》を初演するために来日した。東京では東京都交響楽団と、大阪では大阪センチュリー交響楽団と共演。東京都交響楽団との本邦初演の前日に、この新しいホルン協奏曲を中心にいろいろな話を聞いた。

サクソフォン奏者
ジャン=イブ・フルモー
時代はネオロマンティックへ!

人々が率直に感動できるような音楽への回帰。時代はネオロマンティックへ……。「10月のリサイタルツアーでその魅力を伝えたい」というフルモーは、美しい音と豊かな音楽性でこの楽器を代表する存在。その魅力に迫る 聞き手:波多江史朗(サクソフォン奏者)

アンドレ、P.ジョーンズ両国際トランペットコンクールを制覇!
フランシスコ・フローレスに世界が注目
ベネズエラの音楽教育システムが生んだスター

ベネズエラのシモン・ボリバル・ユースオーケストラが世界の聴衆の度肝を抜いて以来、同国の若い音楽家たちの活躍が注目を集めている。その背景には「エル・システマ」と呼ばれる青少年のオーケストラ教育があることは有名だ。麻薬や非行から若者を救う目的で始められたこのシステム……そこから生まれたスターの一人が、アンドレ国際コンクールやフィリップ・ジョーンズ国際コンクールに優勝したトランペットのフランシスコ・フローレスである。ソリストとして7月に来日した彼に、ベネズエラのオーケストラ教育事情などについて話を聞いた。

日本管打楽器コンクールの課題曲も…
エリック・オビエ、仏近代トランペット作品を語る
「トマジの協奏曲は私が世界に広めた」

トマジやジョリヴェ、それに今年の管打楽器コンクール本選課題曲にもなったデザンクロのトランペット協奏曲を世界に広めたエリック・オビエに、フランス近代のトランペット作品について語ってもらった。

和楽器インタビューシリーズ㈬
能管とその魅力
西洋音楽的には捉えきれない不思議な笛の魅力(前編)
インタビュー:一噌幸弘

音程を破壊し、簡素化、象徴化を極端に進めた音楽を奏でる能管。この不思議な楽器は、西洋音楽的な理解では捉え切れない不思議な魅力を発散する。

ダニエル・マツカワ、ヴァルターFgとの出会い
ドイツの珠玉のファゴットとフィラデルフィア管弦楽団の名手との邂逅

フィラデルフィア管弦楽団首席ファゴット奏者のダニエル・マツカワ氏が、ふとしたきっかけで出会ったファゴット。それはドイツの小さなファゴット工房から作られるハンドメイドの逸品だった。

日本フィル首席オーボエ奏者
真田伊都子
勢いや若さだけでは出せない音が今ちょっぴり分かって来た

「挫折したことは何度もありますし、悩んだこともたくさんあります。今でもいろいろ考えながらその渦中にいるのかも知れませんけど、しかしそうしたトンネルを経験したおかげで、感情の深さだとか音の温かさなどが、前よりは少しだけ分かって来たかなと思います」

トピックス

世界一の大所帯オーケストラが生み出した相乗効果
「巨大」東京フィル打楽器大集合!

いきなりメジャーからCDデビューしたサクソフォン四重奏団
カルテット・スピリタス

連載・コラム

ナイディック&大島クラリネット講座/タンギングの練習3つのポイント
岡島征輝の「アラブでTUBA」/ドイツの大学院を修了
佐藤淳一のサクソフォン現代奏法/循環呼吸 その2
吉野和孝の金管Vintageの知恵袋/ブラック・アンド・ヒル
ロジャー・ボボの考えるテューバ/テュービストによるテュービストの批評
平野公崇の多事奏音/湖笛の会
吉井瑞穂のヨーロッパ通信/7月のスペインツアー
DAIROの「白バリ」道中記/続・雨十話
中川英二郎のトロンボーンアルバム/教えることも難しい
スクランブル/EbクラからコントラバスクラまでをCDに

PRODUCTS

ウィーンフィル、ジンガー氏が開発した新型ロータリートランペット
石森オリジナルのヤマハアルトサックス「Z」
セルマーParisの新クラリネット「プリヴィレッジ」

CD評

木幡一誠の今月のCD

その他

ニューズフラッシュ  コンサートガイド  編集子の雑談室

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