特集
国産木材でリードや管楽器をつくる研究!
生物材料工学の視点から見えてきた新しい世界……by小幡谷英一(筑波大学准教授)葦の研究で世界的に知られる筑波大学生物材料研究室の小幡谷英一准教授は、スギ、ヒノキ、エゾマツなどの国産木材がリードや楽器材料に優れた特性を持つことに着目し、その高度な利用法を研究している。演奏家にこれほど身近なテーマが純粋に科学的に研究されることは珍しく、編集部は早速、筑波大学の同研究室を訪ねた。
ジェフリー・ケナー
空間を音で満たす意識を!恩師ジュリアス・ベイカーの衣鉢を継ぐ世代として、今やアメリカ・フルート界の重鎮のひとりに聞く。「思うにボリュームの大小は音の通り方に重要な意味を持たない。つまり強く吹くかどうかの問題ではない。私が生徒にアドバイスするのは、空間を音で満たすように意識しなさい、ということ」
世界最大のテューバコンクールで2位に入賞!
新日本フィル首席テューバ:佐藤和彦さん5月にドイツのマルクノイキルヒェンであった国際コンクール・テューバ部門はこの楽器のコンクールでは世界最大規模。1次から本選までじっくりと時間をかけて選考するこのコンクールで日本人初の2位に入賞した佐藤和彦さんに聞く。
金管バンドの楽器を吹く知られざる苦労と楽しさ
座談会:池田英三子(Ebコルネット)×小寺香奈(テナーホーン)×国木伸晃(Ebテューバ)金管バンドにはオーケストラや吹奏楽では使われない独自の楽器がある。プロの場合は専門の人ではなく、ふだん似た楽器を吹いている人たちが担当する場合が多い。その持ち替えには我々の知らない苦労ややりがいがあると言う。そんな話をVIVID BRASS TOKYOの3人にうかがった。
オーケストラと吹奏楽のトランペットは何が違う?
トランペット対談:佐藤友紀×上田 仁「吹奏楽だからBb管と決めつけてしまう必要はない。シエナではオケの編曲ものをやるときは結構C管を使います」(佐藤)「吹奏楽の方が遠くまで音が伝わる伝達力のある楽器が求められることが多いかも」(上田)
石森サックスお宝コレクションご開帳!
石森信二さん(石森管楽器店長)数ある管楽器の中でもなぜかマニア度数の高いサクソフォン。特にジャズ奏者から神聖視されるヴィンテージ楽器は、多くのクラシック奏者にとってはまだまだ未知の世界なのでは? そんなヴィンテージサクソフォンの聖地とも言われる石森管楽器の店長、石森信二氏に秘蔵のお宝楽器を見せていただきながら魅力を語って頂いた。
龍笛とその魅力
貴族、武将たちがたしなんだ風雅の横笛(後編)インタビュー:笹本 武志
篳篥、笙と「雅楽三管」を構成し、6、7世紀頃に大陸から伝来したと推測されている。「義経記」の源義経、「平家物語・一の谷の合戦」で知られる平敦盛、「今昔物語」の源博雅などの貴族・武将たちがたしなんだ風雅の「横笛」。
ハーバートL.クラーク自伝
あるコルネット奏者の遍歴往時最高のコルネット・プレイヤーとして一世を風靡した伝説的名手の自伝。吹奏楽の指揮者、編曲者、作曲家としても知られ、彼が遺した4冊のコルネット教本は今もなお必須の「定本」として全世界で使われている。いよいよ最終回!
トピックス
デニス・ブリアコフ
連載・コラム
ナイディック&大島文子クラリネット講座/指と舌がずれないタンギングの練習
岡島征輝の「アラブでTUBA」/カイロ響ファンの日本人
佐藤淳一のサクソフォン現代奏法/循環呼吸
吉野和孝の金管Vintageの知恵袋/ジェットトーン
ロジャー・ボボの考えるテューバ/本番のための練習とは
平野公崇の多事奏音/ニジマス
吉井瑞穂のヨーロッパ通信/私が今ある場所
DAIROの「白バリ」道中記/雨十話
中川英二郎のトロンボーンアルバム/たまにはこんな楽しいツアーも
スクランブル/名古屋ダブルリードアンサンブル
PRODUCTS
ヨーク・ユーフォニアム日本上陸
イーストマン・ウインズ・トランペット
ヤマハSop.サクソフォンYSS-875EXHG
CD評
木幡一誠の今月のCD
その他
ニューズフラッシュ コンサートガイド 編集子の雑談室
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