314 / OCTOBER

上野の森を舞台にくり広げられた４日間の熱いイベントをリポート。

妖精のようなスタイルと美貌で人気を集めながら、母国英国ではBBCの新世代アーティストの一人に選ばれ、様々な賞を受賞するなど実力の高さでも注目されているバルサム。早くからソロイストを目指し、ロンドンを飛び出してパリに学ぶ。アンドレやハーデンベルガーらの先人を範としながら、バロックトランペットでも活動し、自らの楽器のオーセンティシティも追求する「硬派」でもある。

近年復活の兆しがある長管Ｆトランペット。19世紀のスコアには当たり前のように出てくるものの、一旦滅びてしまった楽器だけに、その奏法や歴史を知る人は少ない。そこで、同じＦ管とBb管の歴史を持つホルンから学ぼうと東京芸大の守山教授に話をうかがった。最近、長管トランペットに取り組み始めたという山崎千裕さんと共に聞いたホルンの長管の歴史やアンブシュアは興味深いものばかり。

早くからフレンチスタイルに凝り固まるのを嫌ってジュネーブに学び、国際クラリネット協会コンクールに優勝。アメリカのスタイルにも影響を受け、古典クラリネットでも活動するミシェル・ベルテリ。氏が現在使っている楽器はヤマハの「ドイツタイプ」のイデアルで、それには面白い理由があった。

ホストは当地のホルンアカデミー、代表はブルーノ・シュナイダー。今年は１９５７年９月に36歳で亡くなったデニス・ブレインの没後50年記念にあたり、彼ゆかりの曲目がいろいろ演奏されるなど、盛りだくさんの内容だった。

「基礎がちゃんとしていれば、いろんな曲を良い音で早く出来るようになりますから、練習時間も 短くて済むようになる」を持論に、限られた時間で効率よく練習するための「システム」づくりを提唱する佐藤さんに聞く。

往時最高のコルネット・プレイヤーとして一世を風靡した伝説的名手。吹奏楽の指揮者、編曲者、作曲家としても知られ、彼が遺した４冊のコルネット教本は今もなお必須の「定本」として全世界で使われている。

「ラジオでお洒落相談を６年間やって得た結論は、コンプレックスの強い人ほどお洒落になれる、ということ」（池田ゆう）

パリとジュネーブに学びながら内外のコンクールに優勝して注目される大谷さんは、この夏スイスのオーケストラの首席に。二人の師匠に学んだことや、名門チューリッヒ歌劇場アカデミー生としての体験などを聞く。

マスタークラス最前線／C.ナイディック軽井沢セミナー＆E.オビエのトランペットマスタークラス
連載4：ナイディック＆大島のクラリネット講座／アンブシュアと倍音の関係　part　II
連載10：吉野和孝の金管Vintageの知恵袋／ジャルディネリ
連載14：ロジャー・ボボの考えるテューバ／伝統と発展
連載78：平野公崇の多事奏音／サムライ
連載58：DAIROの「白バリ」道中記／勝負は50を過ぎてから
連載42：ジョナサン・ハミルの楽隊英会話入門／「 Just wing it !!」
連載46：吉井瑞穂のヨーロッパ通信／ザビーネ・マイヤーさんの素顔
連載19：松本賢のバスクラ風雲録／上達マル秘術はリードに
連載40：中川英二郎のトロンボーンアルバム／アービー・グリーンの誕生祝い
連載37：水本真聡のヴィンテージなお店から／トッピングは好きですか？
スクランブル／トランペット戸部豊さんのリサイタル

パールの新素材ピッコロ
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